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読書の秋

最近読んでいる本といえば、ゲド戦記を2巻まで、ローマ人の物語(文庫本)を5巻まで。あとは図説金枝篇を囓っているという有様で、最近の妄想世界はもっぱら古代です。塩野さんの冷静な文章だと「歴史」は凄く感じられるけれど、「古代っぽさ」が無くておもしろい。案外、二千年を経ても人ってあんまり変わっていないのかも知れないなあとかぼんやり思いながらハンニバルの生涯に思いを馳せたりする秋の夜長です。

現代のスケープゴートは家族にまで及ぶわけで、うっかり古代のほうが生きやすいんじゃないかと錯覚したくなります。でも昔だって神の名の下に息子を殺しかけた超有名人とか居たりするしね、スパルタとか言うまでもなく、そんなの、生きにくさはたぶんあまり変わらなくて、それは時代のせいではないのでしょうな。神や迷信だって科学だとか経済だとかに形を変えて生きていて、完全な暗闇が無くても光の当たらない場所の闇はむしろ濃く、影との戦いは今も昔もきっと変わらずしんどいものなのでしょう。

昔は良かった、なんて気休めでしかないし、昔は酷かった、なんて錯覚でしかないから、しっかり今を生きろ、と言われている気がします。

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影との戦い—ゲド戦記 1 (単行本)

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ローマ人の物語 (1) — ローマは一日にして成らず(上) 新潮文庫 (文庫)

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